​トスカーナクラブが扱うワインについて

ヴィラパトリツィア

家族だけで作り上げたマレンマの「宝石」

ヴィラ パトリツィア(Villa Patrizia)は、1968年にブドウ栽培に情熱を傾けていた家具職人 、ロミオ・ブルーニと妻のマリアによって南トスカーナのマレンマの地に設立されました。まだ日本では馴染みのない地名であるマレンマは、元々理想的な温暖な地中海性気候を保ち、多様な砂や石を含むその独特な土壌により深みと柔らかさのある多様なワインが生まれることから、近年名だたるワイナリーが参入しています。
ヴィラ パトリツィアも、最初の数年は個人消費用の量り売りワインを主に生産しているに過ぎませんでした。1980年代でもロメオ自身が車でワインを顧客の家や店まで届けるという小規模な事業でした。しかし90年代初頭になるとマウリツィオとパトリツィアという二人の子供もワイナリーに入り、まさにファミリービジネスとして質の高いナチュラルワインの作り手として業界にも認識され、この小さなワイナリーは驚くほどの成功を収めました。
成功の秘密は有機農法による見事な品質管理にあります。
幸いにも彼らが得た農園は「まったく汚染されていない大地」という代えがたい特性を持っていました。それを生かして周囲の自然と完璧な調和を目指した結果、ナチュラルな製法でありながら製品に躍動的な命と安定した品質を与えることに成功したのです。
2007年には動物学者ルーカ・ダットマ氏の協力の下、ブドウ 畑とオリーブ畑を有機農法に変え、2009年には農学者であるロミオの孫アレッシオがワイナリーに加わりました。
今日では彼らの農園は25ヘクタールをカバーし、そのうち14ヘクタールはブドウ園です。 ワインはすべて自家ブドウ畑で収穫されたブドウのみを使用し、現在では100%有機農法を採用し、農薬や化学肥料の使用を避け、ブドウの自生酵母によるワイン発酵を行なっています。

カザビック

建築家が夢見るトスカーナの「最高峰」ナチュラルワイン

カザビック(Casavyc)は2004年に建築家クラウディオ・サバツッチとヴィヴィアーナ・フィロカーモ夫妻によって、トスカーナのアミアータの丘陵に生まれた比較的新しいワイナリーですが、ここにはクラウディオの夢と理想が見事に集結しています。

同ワイナリーは火山起源のミネラルの豊かな多様性ある土壌に恵まれ、また平均標高500 mという位置にあるため、新鮮でエレガントなワインの生産を可能にしています。この地域の代表的なブドウであるサンジョベーゼ、アリカンテのみならず、実験的にピノノアールやソーヴィニヨンブランも栽培しています。

もちろんすべてのブドウ栽培は、伝統的な自然農法、有機施肥、手動剪定と収穫で行われており、ワイン醸造についてもワインの構造に影響を与える化学薬品やプロセスを一切使用せずに、伝統的で自然なやり方にのっとっています。

彼らのワインはすべて自家農園内のブドウからの自生酵母で発酵され、赤ワインはそれぞれのブランドごとに調整されたオーク樽で熟成します。そして平均よりも長い熟成期間と熟成期間がもたらす上質でデリケートな味わいはフランスにも熱狂的な支持者がいるほどなのです。欠点といえば手間がかかる少量生産のためすぐに売り切れてしまうことでしょうか。

クラウディオの徹底的なこだわりが結実したカザビックのナチュラルワインはまさにトスカーナの最高峰といえるでしょう。